人工知能と社会
最近、AIによる失業問題がニュースとして挙がるが、本当のところはどうなのだろうかという気分になる。AIで簡単に代替できるような作業を担当する従業員は不要になるため、解雇して合理化を進めようというものである。解雇される側からすればそれまで獲得したノウハウや経験が無価値になるということで、転職もままならない人たちも出てくるのかもしれない。プログラマーやイラスト、音楽、文章などを作成するクリエイティブ職とと言われる人たち(あるいは、それをサポートする人たち)や定型事務を担当するホワイトカラーの仕事が該当しやすいかもしれない。イラスト、音楽、文章などを創り出すことを仕事にする人たちの中には、AI企業に対して著作権の侵害などを理由に対抗しようとする人たちもいるだろう。
ただ、生成AIの仕組みであったり、それを推進する組織(主にアメリカ政府やアメリカの経済界)の力を考えると、直接的に著作権や知的財産権がどうこうとか言って戦っても、大筋としてはどうせ勝てないだろうという気分になる。生成AIはニューラルネットワークを学習させる過程で既存の創作物を大量に利用するという意味で、既存の著作物に依存しているということが言える。しかし、そこから出力される成果物は乱数によって変形が加えられたものであり、独創的な結果が出てこないとは言えない。確率的にテンプレみたいなアウトプットになりやすいけど、相応の確率でそれとは異なる成果物が出てくるという意味で既存の著作物のコピペとは言えないだろう。また、対立が生まれた場合に権利を守られるのは力が強い側であり、どのような状況でも主張した権利が守られるわけではないことは容易に理解できるだろう。
もう一ついうと、なぜ経済界が人工知能に集中するかというと、資本家階級(支配者階級)と労働者階級(被支配者階級)の利害対立というものがあるのだろう。人工知能を発展させることで労働の価値を低下させ、賃金を低く抑えたいという動機があると推測される。人工知能の発展で働かなくてよくなると言われるが、人工知能で代替しづらい分野で低賃金でこき使われるようになる労働者階級という方がよりリアリティがある将来像のように思える。あるいは、ホワイトカラーの人たちの仕事のブルシットジョブ(社会的な意義がないのに賃金が高い仕事)化が進んで、高給は維持されるけど資本家>経営者>中間層>労働者という支配関係がより強化されることになるのかもしれない。
筆者は大概人工知能に肯定的であるし、ここ最近は趣味として人工知能サービスを楽しんでいて、財布に相応のダメージがある趣味になっている。とはいえ、こういったサービスが発展していくことが社会全体としていいことなのか、どのような影響を及ぼすことになるのかは正直言って想像もつかないという気がする。資本家階層と労働者階層の分断が進む結果として凶悪犯罪が多発する社会になってしまうという可能性も無きにしも非ずなのかもしれない。批判する人たちの意見の中にも、一定の正当性があるのかもしれない。
人工知能の発展によって低賃金で労働者をこき使いたいという動機があると述べたが、今回の歌詞は人工知能の発展で”これで働かなくていい”と喜ぶNEETが題材の歌詞になっている。一見すると人工知能を肯定しているようにも見えるし、別の見方をすると皮肉を述べて遠回りに人工知能を批判する歌詞にも見える、という感じで意図を曖昧にしている。どちらでも好きな方で解釈すればいい、という感じで解釈を聴いている人に委ねているというのが特徴になっている。
このような直接的な批判ではなく、一見すると肯定しているようで、よく考えるとバカにしたり、批判しているような曲はロックではSarcastic Defiance(皮肉な反抗)と言われるらしい。人工知能に対するSarcastic Defiance(皮肉な反抗)がテーマの曲というのが今回の歌詞であるとも言えるかもしれない。今回は、Music Videoを結構真面目に作ったので、英語バージョンだけにした(2つ作る労力がきつい気がした・・・)。作成した歌詞は以下の通りである。
歌詞
🎵 The World Finally Caught Up
[Verse 1]
Morning light, still wrapped in blankets
Shoes by the door don’t wanna move
Scrolling through another job ad
Funny thing — I got nothing to prove
Artificial brains can do it all now
Everybody’s losing their chairs
My heart beats loud like it’s my moment
Guess the world finally plays fair
[Pre-Chorus]
Hey, hey
Drop the weight off your shoulders
Hey, hey
You can stop pretending now
[Chorus]
The world caught up to me
Finally running at my speed
The world caught up to me
And it’s not too late
Hey hardworking people
Work too hard and you lose the game
I’ll be right here
Laughing while I wait
[Verse 2]
Gifted artists, genius creators
Can’t beat a single click today
Every dream that disappears now
Makes the room feel sweeter, strange
Nothing happens on this desk still
But my heartbeat jumps somehow
Don’t need that serious expression
Maybe I survive like this somehow
[Pre-Chorus]
Hey, hey
Stand a little taller
Hey, hey
Leave your excuses too
[Chorus]
The world caught up to me
Finally running at my speed
The world caught up to me
And it’s not too late
Hey ambitious people
Effort’s just a losing trade
I’ll be right here
Laughing while I wait
[Bridge]
I was always left behind
Drowning in the morning news
But now the air is changing
Something’s finally shifting
Maybe being slow’s a superpower too
[Final Chorus]
The world caught up to me
Finally running at my speed
The world caught up to me
And it’s not too late
Hey hardworking people
Work too hard and lose the game
I’ll be right here
Laughing while I wait
The world caught up to me
Finally running at my speed
The world caught up to me
And it’s not too late
Everybody’s struggling
But somehow I’m doing fine
I’ll be right here
Laughing all the time
生成された曲
生成された曲のうち筆者が気に入ったのは以下の曲である。最初は、男性ボーカルのポップロックっぽくしようと思ったが、思ったより皮肉がキツイ感じになってしまって、人工知能に対する批判感(あるいは、働いている人をバカにしている感)が強すぎる気がしてしまった。もう少し柔らかくしたいということで、女性ボーカルにしてStyle Desctiptionからもロックっぽい要素を消して生成した曲になっている。
Youtubeの動画はいくつかの動画サービスで生成した動画を混ぜつつ、Google Gemini(Omni)でまとめる感じで作成した。26回目の時に1日に3回しか生成できないと言っていたが、Omniになってから制限が計算量になったようで、生成できる回数が増えて、かなり便利になっていると感じた。生成された動画の長さを適当に調整しただけで、曲と動画がマッチしていない箇所もありそうであるが、筆者的には少しずつMVが作れるようになってきている気がしている・・・
[Youtube]
[Suno AI]
