Edge Poker(エッジポーカー)の攻略方法

確率論

概要

 本稿では、Edge Poker(DeNA)の戦い方について、こうしたらいいんじゃないかなと考えた内容を記述する。偉そうに攻略方法とタイトルを付けたが、本稿で紹介する方法はかなりひねくれたアプローチ(難しい戦略を覚えないアプローチ)なので、参考程度にみてもらえたら良いのではないかと思う。ポーカーを攻略するというよりはEdge Pokerのルールに付け込む戦略で、対戦相手に気づかれなければ(気づかれたとしても)相応に強い戦略になっているのではないかと思う。

 Edge Pokerのルールは大まかに

  • 12人のMTT形式で、6人以下になるまで4人テーブル(4max)
  • 6人以下になると、テーブルは1つになりS&G
  • スタック40bb、1bb ante (BBのプレイヤーが1bb分Anteを払う。4maxでは実質0.25bb。)

である。ブラインドのストラクチャーは以下の通りである(初期スタックは8000)。

時間SBBB
0-3 minute100200
3-6 minute200300
6-9 minute200400
9-12 minute300600
12-15 minute5001000

6人以下になるとほぼ普通のS&Gであるし、多くのゲームでショートスタックになっていて、Push or Foldに近くなるので、前半戦の4maxのゲームをどのようにプレイすればよいかに焦点を当てる。

 なお、筆者は時間で回復するスタミナ分しかやっていないうえ、プラチナランクぐらいがやっとという感じなので、真面目にやっているプレイヤーではないということはご了承いただきたい。プレイしていても、3ベットオールインで出てくる手札が53o(AKoだからコールしたら、お約束通り負ける)みたいなケースもざらなので、運の要素が相当に強いという認識を持ってプレイしないとイライラしてしまうかもしれない。

 おそらく、ゲーム設計者の意図として初心者でも勝てるように、わざと分散が大きいゲーム設計にしていると推測される。スタミナ課金して周回しない限りは、適当な手札でオールインするプレイヤーと真面目に手札を選ぶプレイヤーで大きな差がつきづらいゲームになっていると思われる。本稿で紹介するアプローチはNIT(岩と言う意味)と言われる運の要素を極力減らして、長時間生き残ることにフォーカスした戦略である。上位に入るより、6位以内に入ることで継続してポイントを獲得できるようにするアプローチと言える。

最初の9分間は勝負しない

 このゲームの特徴は、勝つことよりも長時間生き残る方がより上位に入りやすいという性質を持っている。そのため、序盤から積極的な攻撃を仕掛けるのは得策ではないし、低ランク帯では”その手札は無いだろ”みたいなのが普通に出てくるので、定石的なアプローチを採用するとイライラすることになるかもしれない。

 これを避けるため、序盤戦ではほとんどのゲームでフォールドを選択するようにする。具体的には、AA,KK以外の手札ではゲームに参加しない。それぞれの手札における戦略は

  • AA:プリフロップで2.5倍レイズをして、フロップでオールイン
  • KK:プリフロップでオールイン

である。AAはフロップを見ても大抵のボードで強いので、なるべく相手に大きくチップを賭けさせるようにする。KKはボードにAが出てくると判断に困るので、プリフロップからオールインをお薦めする。好みによって、AKやQQ,JJも含めてもよいが、その場合いずれもプリフロップでオールインする。これらの手札はプリフロップでは最強の手札であり、コールされても優位な手札になっている。

 また、このアプローチではなるべく戦わずに時間を経過させることで他のプレイヤーが敗退するのを待ちたいので、なるべく自分のターンの時間は使うようにし、ファストフォールドは使用しないようにする。弱い手札でも考えているふりをして時間を潰す。速くゲームを進めてしまうと、ブラインドによってチップが削られてしまうため、ゲームの回数を減らすようにプレイする。

 9分間待っても、これらの手札が来ないことはざらであるが、1回も来なくても5000~6000ぐらいのチップが残っていることが多いだろう。NITの弱みは対戦相手に気づかれると、手札にかかわらずレイズすることでブラインドスティールができるという点であるが、ファストフォールドと言う仕組みがこれを気づかせづらくしているように思える。もし気づかれて、ブラインドスティールを頻繁に狙われても、序盤では生存戦略への影響は大きくないので気にせず忍耐するようにする。4人テーブルで、かつ、ランダムに人が入れ替わるので、スティールのチャンス(気づいているプレイヤーがBTNかSB、自分がBBで手前のプレイヤーがフォールドした場合と言うケース)も限られるだろう。

1回はオールイン勝負で勝つ必要がある

 序盤の9分でAAやKKが来て、オールインにコールがもらえて勝利した場合は高みの見物を決め込んでもファイナルテーブルに行ける可能性が高いので無理な勝負はしないようにする。そうでない場合でも、運が良いと1回も勝負することなくファイナルテーブルに行けることもあるが、現実には1回はオールイン勝負で対戦相手から大きくチップを奪い取る必要があるかもしれない。

 この場合は以下のような戦略でプリフロップでオールインする。この辺りの時間帯からプリフロップオールインに違和感がないぐらいのスタックになっているので、コールされることをある程度見込んでハンドを選ぶ。10bbぐらいはスタックが残っているはずなので、10~20ゲームぐらい手札が見れるため、焦らずに戦う手札を選ぶようにする。具体的には、二つの手札がT以上の手札を選択する。TT+(AA,KK,QQ,JJ,TT)のポケットペア、AT+(AK,AQ,AJ,AT)ぐらいあればよいだろう(7%ぐらいの確率で引ける)。5bbを切ったあたりからはもう少しレンジを広げてA5+(A9,A8,A7,A6,A5)、KT+(KQ,KJ,KT),QT+(QJ,QT)も含めるようにする(20%ぐらいの確率で引ける)。

 また、可能であればオールイン勝負を仕掛ける相手は自分よりショートスタックのプレイヤーを選ぶと良い。負けても即座に敗退にならないので挽回のチャンスが残ることになる。どうしても引けない場合は最後までフォールドで時間をかけて粘ると良いだろう。弱い手札であきらめてオールインしてしまわないようにする。このゲームはあきらめが悪い人ほど有利なので、チップが100でも残っているうちはまだ負けていない、ぐらいの気持ちで手札を選ぶようにする。

上位入賞が狙いづらいか

 結論から書くと、狙いづらくなるのは確かだが、その影響は気にするほど大きくないというのが筆者の感想である。ファイナルテーブル開始時点で1位のプレイヤーといえども20bbもスタックが無いことが普通であるからである。ファイナルテーブル開始時点で6位であっても、最終的に1位になることは普通にあるし、1位でファイナルテーブルが始まっても、ショートスタックのプレイヤーが運悪く(?)生き延びた結果6位になってしまうことも普通にあるように思える。

 ファイナルテーブル開始までに時間がかかった場合は、結局強い手札が引けるかやオールインした結果勝てるかといった運の要素が支配的であるように感じる。現実のトーナメントでも、”入賞は実力、上位入賞は運”と言われるが、このゲームでも同じことが言えるし、その傾向がより顕著なゲーム設計がなされていると考えてよいと思う。もしかしたら、上位のランクではもう少しスキルが反映されるようにルールが変わっている可能性もあるが、現時点の筆者は知らない内容である・・・

 本稿のアプローチはタイトすぎ、パッシブすぎと思われるかもしれないし、実際にそうであるが、分散が高いゲーム設計では期待値はなかなか収束しないだろう。多くの回数をこなせない、あるいは、こなす気がない場合は、リスクを抑えるように戦略を組むことで平均的に良い結果を得ることができる可能性を高めることができるのではないだろうか。